【思った事】あなたの世界が

魔女の宅急便ユーミンも歌っていたが、小さい頃は神様がいて不思議に夢を叶えてくれていた気がする。


幼心にうっすらと自覚していたし、無自覚な範囲でも世界、環境、大人から愛されていた様に思う。

 

 

小学4年生の時、上履きを無くした事があった。日課だった徘徊中、おそらくフラフラほっつき歩いてる時にうっかりどっかに失くしたのだと思うが、何気なく相談した教頭先生は凄く真剣に私の話を聞き、校内を探し、生徒に聴き込みをしてくれた。


教頭先生はおそらくイジメを疑ったのだろう(もしかすると自分の知らないところでマジで誰かからイジメられていたのかもしれない)。確か上履きは教頭先生が見つけて手渡してくれた様な気がする。

失くし物ばっかりしていた私にとって上履きを無くすなんて事は大したことではなかったが、真摯に対応してくれた事が子どもながらにとても嬉しかったのを覚えている。

  

 

そんな幼い頃の私は、いわゆるロリコンから執着されることが多い子どもだった、

 

告白してくるロリコン、ファンと名乗るロリコン、土下座しながら「自分の頭を踏んで欲しい」とお願いするロリコン、ポストに花束を入れるロリコン。バリエーションが豊かであった。


いや〜〜〜これで私が成人済みかつ相手がイケメンだったら完全夢物語逆ハーレムの極みって話でおわりだったんだけどな? 

 

そうじゃなかったからな。


因みに私が美少女だったとかそういう事ではない。全くない。

何故ロリコンに好かれていたのかは今でも大きな謎である。気になる人はコナンくんか伊沢拓司でも呼んで来てこの大きすぎる謎を解いて欲しい。

 

 

話が逸れた。まぁそんなこんなでロリコンから謎に目をつけられがちだった幼い私だったが、危険な目に遭う事は無かった。


そもそも小さい頃はロリコンロリコンと認識する事なく生きており、世の中には変な大人がいるなぁぐらいにしかおもっていなかった。

10代後半になった頃にようやく「アレはもしかして...ロリコン?🤔💡」と言った具合に気付きを得る具合であった。

 

 

 

私が何も知らずにいられたのは、大人たちの多大なる努力と庇護のおかげであると気が付いたのはもう少し大人になってからだ。


両親や教頭先生、近所のおじさんおばさん、警察官など、小さい頃の私の周りの大人達は私が預かり知らないところで、機動部隊を組み様々な特別収容プロトコルに沿い、私の身心をへの影響を考慮しカバーストーリーを流布するという、CSP財団さながらの動きをしてくれていたのだと思う(このくだり訳わからん人は飛ばしてくださいごめんなさい)。


とにかく、あの頃の私の周りの大人は小さな私を色んなものから守り続けてくれていた。

 

 

 

 

で、今私は25歳である。

 

 


やばいね????????

 

 


あの頃の大人みたいに私なれてる?なれてないね、うん全然なれてないね。

 


これまで私はどれだけ自分本位に生きて来ただろう。

常に主観で世界を語り、勝手に失望して、自分がどれだけ恵まれているかを理解しようとせず、少しでも楽になるため、人生を放棄することをよく考えていた。


私が抱える苦しみを、私が軽んじてしまうなんて事はしたくないのだが、抱えた苦痛は免罪符にはなり得ない事だけは心に留めなければならないと、最近になってようやく思える様になってきた。


これからは自分だけではない、自分の大切な人の世界を守っていきたい。


大切な人が生きる世界が少しでも美しいものであるように、絶望してしまわないように。


彼岸でしゃがむのには慣れている。時には川辺で足が冷たくなるまで寄り添って話したっていい。


失ってからでは遅いのだ。


いまだって、朝が来るのが嫌でしょうがない。でもその理由を紐解いていけば、労働や狭い人間関係の悩み、変わりばえの無い人生が続く事への判然としない退屈しかそこにはなく、深い絶望は、今私の周りには幸い見当たらない。


「足るを知る」という言葉があるが、私もそろそろ無いものより持ってるものを数えた方がいいのかもしれない。

とりあえず、これからはどんなに退屈な日常に嫌気が差してもも変わりばえの無い明日が来る事を祈ろう。

 


あなたの世界が明日も廻りますように。

 

 

 

【出来事】夏の日

たらこをほぐして醤油を一回しかけて、ゆず一欠片とスーパーなんかで売ってるシソ梅干しをちょっと入れて茹でた麺に絡むようぐるぐる回すと

「これ丸の内なら1,200円で売れる」

と思う程美味いパスタが出来上がる。

 

それを食べながら友達の家で好きなものを見て好きな様に語り笑って眠くなったら寝て起きたら日曜の11:30だった。

 

5度寝位したせいか、ひどく長い2本立ての夢を見た。

 

私は寝て見た夢の中の感情が起きても残る厄介なタイプなので、しばらく友達の布団にくるまりその余韻に浸っていた。

 

そのままもったりとした頭で出町ふたばのわらび餅を食べながら窓を見ると、抜ける様な青空でなんだか笑ってしまった。

 

昨日友人と行った神社でびしょ濡れになりながら絵馬に書いた「雨との縁を切りたい」という願いが早速成就したらしい。

 

中学の頃からの気の置けない友人が大阪配属になってからも、週末を使ってこうして会いに行き、心地よい気だるさの中布団に横になりなんてことのない事で笑い合えるのは本当に幸運な事だと思う。

 

塩分過多パスタのせいで浮腫んだ指でスマホを開くと13:00。

 

“どこかで凛、と平成最後の最高の夏が始まる音がした”

そんな小説の一節を思い出す昼下がり。

 

 

 

 

全ての物事は始まった瞬間から終わりに向かって進み出す。私にとってそれは救いであり悲しみでもあった。

 

小学生の頃には既にこの感覚に苛まれており、大好きな土日が終わる予感を金曜日のドラえもんで感じる様な、可愛くない子供だった。

 

大好きな時間が終わりに近くと、心の位置は胸にあるのだと再認識するくらい、胸がポッカリ穴が空いたようにすーすーと寂しくなる。

 

 

 

帰り道で友人に、どれだけ楽しかったか、そして名残惜しいかという気持ちを伝えるのがどうにも恥ずかしく、モゴモゴとまとまらない言葉を溢した後、それじゃあと言って改札をくぐる。

 

見送られた後の高槻の電車で見上げた空は青く高く秋のそれに似ていた。

 

夏の直前の空はこんな風なのか。

 

 

・・・

 

 

私は少し前まで、王子と結婚すれば幸せになれると意地悪な魔女に騙されて呪いをかけられていた。

 

私と同じ瞳をした魔女。

 

けれど来ぬ人を待つというのは結構残酷な時間で、疲れ果てた私はついに先週、同期の友達との飲み会の帰りに一人日比谷公園にしゃがみ込み途方にくれてしまった。

 

そこで街頭の灯りと走り去っていく車のライトに当てられた瞬間、不意に全ての呪いが解け色々な事を思い出していった。

 

「そっか、そうだったのか。」

 

 

・・・

 

 

初めて使った新幹線のネット予約サービスに手間取り、新幹線に滑り込む様にして乗り込んだせいで髪が一束ドアに挟まった。まさに間一髪である。

 

指定席窓側A席に座り、もう一度空を見る。

 

旧友と、自由に遊び笑い語る事の楽しさよ。私はまだ、もう少しこの楽しさに浸っていたい。

 

平成7年生まれのゆとり少女は、自力で稼ぎ好きな事をする自由の楽しさを知る女になったわけだ。

 

誰かに選ばれるのも、誰かを選ぶにも、私にはまだ若すぎる。

23年生きてきた事なんて関係ない。今の私にはまだ早すぎる。

 

 

 

 

そういえば今年の10月はハワイに行く。

あそこの空は今日の空の青より青いだろう。

 

 

私はまだまだもっと迷いたい。

【再掲】無宗教の神はどこだ

 

 

 

この世には信じられないくらい苦しいことが、数え切れない程ある。

 

人にとってはバカバカしくちっぽけな不幸も、本人にとっては世界が割れそうな程辛い事だったりもする。

 

息を、吸う。吐く。

 

この小さな永遠の営みが、痛く永く続くように感じる夜がある。

 

そんな時、拠り所を求めるのは人間の性なのだろうか。

 

苦しい時、ひとりの人に縋ると大抵揃って仲良く沼に沈む。大体において、人は人を救えやしない。

溺れ、もがき、相手に爪を立てるせいで互いに傷だらけになる。苦しいと水面に顔を出そうとすると、自然と相手を下敷にしてしまう。

 

だからこそ、救われる為には多くの人間に助けをもらわなければいけないのだが、人に共有出来るような苦悶ならそもそも苦労はしない。

 

誰自分を理解し助けてくれる人なんていやしないのだと絶望しながらも、無意識に両手は重なる。

 

祈らずにはいられない。

 

何に。

 

なにか漠然とした偉大で身近な何か。

 

宗教の様に儀式的且つカルトチックな存在ではなく、もっと気軽で大事なおまじないのような。何か。

 

 

それはふわふわで温かいといい。

【思った事】十戒クイズ

私は世界中の神様を信じている。

正確に言うと「信じる時もある」。

 


私の懺悔室は大体トイレだ。

 


今日も神様に祈りを捧げた。

頭が痛い時は横になって目を瞑るだけなのに、お腹が痛い時はトイレで手を握り世界中の神様に祈りと懺悔をはじめてしまうのは何故だろう。

 


神様仏様イエス様。アッラーにシヴァ、ゼウスお願いです。明日から清く正しく美しく生きるので、どうかこのお腹を鎮めて下さい。

 


頭の中でグルグルとマニ車を廻しながら、白い小さな匣の中、陶器の椅子に座り祈る。

きっと世界のどこかに同じ様な不遜な教徒が居ると思いながら。

 

 

 


より良く生きたいけれど、あんまり努力はしたくない。そんな事を考えながら食べるランチのポキ丼は美味しい。

 


成長が生きる糧になる、夏の日に向かって咲くひまわりの様な人も居るだろう。

しかし生憎私は紫外線過敏症なので湿った穏やかな土地で苔のようにひっそりと生きたい。出来る事なら名人の盆栽の土の上で甘く柔らかな水を浴びながら生きたい。

 


ふと窓に目をやると、向かいの工事現場でクレーンがゆるりゆるりと鉄骨を運んでいる。キリンの親子が草を食む姿を彷彿とさせる風景に少し笑う。

 


こういう幸せを抱きしめる喜びを忘れてはいけないと思いながら会計を済ます。

 


「1080円です。」

 

 

 

 

 

 

あの日釣ったザリガニにも母はいたのだろうか。だとしたら、昨日はどんなカーネーションを贈ったのだろうか。

 


そう思いながら食べるハイチュウにはグミが入っていた。

 


「これ、ぷっちょだわ。」

 


瑣末な差でも、大切にしていきたい。ハイチュウもぷっちょもキャラメルもボンタンアメも、一括りにされたら嫌だろう。

 


私だって一緒にされたくない人がいる。宇宙人規模でみたら、浜辺の砂粒以下の存在の私でも、譲れない個がある。

 


大切にしたい心掛けがある。飽きる事なく反芻する。

 


早寝早起き 無理をせず 美しいモノを見て モルモットを愛し インコと語る 美味しいものを食べ 魔法を信じ 風呂を愛して 柔らかい場所で眠る そして......

 

 

 

【出来事】タイトル不明(再掲)

胡乱な意識を洗顔と化粧で叩き起こし、小走りで家を出る。暦の上では春、体感は冬。

 


天気のせいで、電車から見える景色がいつもより暗い。重たい雲の中にスカイツリーの先がとっぷりと入り込んでいるのが住宅の隙間から見える。朝日もその厚い雲で遮断され、今が何時なのかなのかがわからなくなっていく。

 


私の寝て見る夢も、丁度この車窓から見える景色の様に彩度が低いので、ずっと眺めているとまだ寝てるような気さえする。が、こんな満員電車の中、他人同士が遠慮無しにぎゅうぎゅうに押し合ってるこのリアルな感覚が夢であるはずかない。

窓に手をつくとガラスに手の跡がひやりと残る。やはり私は目覚めているし、季節はまだ冬なのだ。

 

 

 

電車から吐き出される様にしてホームにおりる。メトロ直通の弊社は、いかにも大手町といった感じのいけ好かないガラス張りのビルなのだが、最近は結構気に入っている。

長いながいエスカレーターに乗りながら、前の部署の人たちの事をぼんやり考える。皆どうしているのだろうか。知りたく無いのに考えてしまう。

そのせいでエスカレーターから降りてもぼんやりしてしまい、社員証を出すのにもたついてしまった。

 

 

 

8:50時始業、大量の住宅ローンの書類に目を通す。貸す側が言うのもなんだが、みんなよくこんな大金を返す当てがあるもんだと毎日関心する。

当たり前だが、借りる金額が大きくなればなるほど、返せなくなった時の為の担保が審査において大切になってくる。

 


愛にも担保があるといい。人はそれを結婚と呼ぶのだろう。

しかしそんなのあんまりだとも思う。結婚は、打算も欲望も棄てた先にあるものであって欲しいと願うのは、大人になり損ねた証拠なのだろうか。

 

 

 

目眩がする程の空腹に耐え兼ね、ホワイトボードにLと書いて少し早めのランチに出る。

ストールを肩にかけ、小さなバックに財布と携帯、化粧ポーチを入れて、いい感じのお店をふらふらと探す。

こうして昼に社外に出るのはまだ慣れていないため、なんだか丸の内OLのコスプレをしているような気恥ずかしさが常にある。

 


ふと、今日は新作リップの発売日である事を思い出す。私は大して気に留めて無かったのだが、幼地味が「絶対欲しいのに買いに行く時間が無い」と言って暴れていた。私はどうも幼馴染に甘いので、空腹の中2つ向こうのビルへ買いに行く。色ははなんとかピンクとホニャララピンク。

 


ピンクはバリエーションがあり過ぎる。最早名付けた者勝ちな風潮さえあるが、色はもっと大切にしなければいけないと私は常々思っている。

色は人を絶対に裏切らないからだ。

 

 

 

丸の内界隈唯一のドラックストアであるアメリカンファーマシーへと入り、目当てのリップを探す。

レジ横の目立つ場所にあったので探し物が下手な私でもブランドブースを比較的早く見つける事が出来たのだが、肝心の新色が見当たらない。

 


「すみません、このブランドの新作のリップは......」

 


「申し訳ありません。ご用意がありません。」

 


もしも私の人生が漫画なら、間違いなく頭上にガーンと表示されているはずだ。

 


驚きと悲しみが混ざった感情をガーンと表現した人は偉い。驚きと落胆をオノマトペにすると、ガーンとしか言いようがない。

 


「元々入荷してなかったんですか?」

 


「いえ、今朝開店と同時に即完売しまして......」

 


えぇ。とマヌケな声を出し、定型文的お礼を告げ店を出る。

 


丸の内に朝一でリップを買いに行くだけの余裕がある人が結構いるのだ。

みんな案外暇だな。と思いながらスープランチを食べる。

 


幼馴染が「手に入らなかった」と言って更に暴れる姿を想像して少しだけ苦笑いし、仕事に戻った。

 

 

 

夜、幸せの事を考えながら入浴をする。

「終わりの見える幸せは幸福と呼べるかしら?」

浴室に少し響くだけで返答はない。

終わりがあるから人生は美しいと誰かが言っていた。しかし、幸せはあまりに儚い。

 


私は永遠性を持つことを恐ろしいと感じる人間だが、唯一「あなたの事が好きな私の事をあなたも好き」という幸福だけは、永久に続きますようにと祈らないではいられない。

 


しかし愛はナマモノであり、その変化を止める事は出来ない。愛を切り取り閉じ込める事は不可能ではないが、それは離別を伴う悲しい儀式が必要になる。

 

 

 

風呂からあがり髪を櫛でとかす。昔に比べて少し髪の量が落ち着いた気がする。手触りや艶も変わった。今昔、どちらが良い悪いということではない。ただそこに変化があったというだけの話だ。

 


たとえ変化したとしても、私は私、愛は愛のままでいてほしいと考えながらドライマンゴーを食べる。

 

 

 

明日は、今日と似て非なる一日になるのだろう。

それは幸福か不幸かを考えながら布団に入ると、トロトロと意識が融けていき、たっぷりのぬるま湯の中で毛布に包まるような心地よさの中、少しずつ......眠りに......

世界一周行ってきた友達からイスラエルの魅力を聞いたので2020年こそ催眠術師を呼ぶ事にした話

コロナのせいで1万年くらい足立区に引きこもってたのだが、今日は1万年と2千年ぶりに有楽町で友達と会った。

 

久々に都心で友人に会った上に内容が濃過ぎて少し酸欠になるレベルだったのでここに備忘録を残す。

 

 

まず友達、凄くいい奴。自己への謙遜と他者への褒めが常にセットになってるとんでもない奴。そして行動力の塊。幼少期からの夢だった世界一周旅行を1年数ヶ月かけて叶えたとかいうとんでもない奴。ピースポートとか留学とかでもなく、マジの旅行。ヤバイ。

女一人スーツケース1つ片手に世界を見てくるとか、世が世なら偉人として小学館あたりが出してる漫画偉人伝として後世に残るレベル。お札になってたかも。樋口一葉的な。

 

 

そんな世界の津々浦々を見てきた彼女の第一声が「元気だった〜?」だったので笑ってしまった。完全にこっちのセリフだわ。

 

彼女はアジアもオセアニアもアフリカも中東もヨーロッパも北欧もアメリカもあらゆる大陸・国・地域を観て周ってきた訳だが、そこでの話はもうなんというか、家と会社とTwitterを行き来してた私からするとお伽話の様な話だった。

 

詳しい内容は、少しプライベートな事になるのと、何より私の稚拙な文章ではどんなに脳ミソ振り絞っても魅力が劣化してしまうため割愛するが、HISのパックツアーで感動するレベルの琴線クソ幅広の感動屋の私は、彼女の話を聞いている間中もずっと感心しっぱなしでうまく呼吸が出来ない位興奮した(だから酸欠になったんだな)。

 

また、彼女は元々働き方や生き方、人生観についてしっかりとした芯がある子だったが、世界を観てきた事によりさらに洗練されていてそれにも感動した。

 

 

 

一方、私は、どうだ。

 

おはようからおやすみまでTwitterに貼りつき、家で奇声を上げながら仕事の愚痴を言うほんのりヤバめのどこにでもいるOLではないか。

将来どうありたいとか、そのために今何をすべきかとか、人生の優先順位とか、本当に大切にしたいものは何なのかとか。

そう言う事に全部に蓋をして見ないフリをして、資格勉強のテキストにかじりついてるだけではないか(比喩でなく)(直喩)(嫌過ぎて本当にテキストを齧ってる)(親に止められる)

 

ただ漫然と日常を生きながら「なんか楽しいことないかな〜」と言ってる自分の無責任さと他力本願さ加減がぷかぷか浮き彫りになる。

 

 

 

そんな彼女の旅の話の締めは、イスラエルの魅力についてだった。

彼女は元々カトリック系の学校に通っていた事から、人生を通してキリスト教の聖地であるイスラエルにずっと想いを馳せてきたのだという。

異世界から来たエルフと同じくらい、私は世界史に対しての知識が乏しいので、イスラエルというとなんだか治安が足立区竹の塚の様なちょっと物騒で瓦礫と砂埃舞うイメージがあったのだが、実際イスラエルの都市は東京と見紛う程発展した街らしい。

またキリスト教ユダヤ教イスラム教の聖地であるイスラエルは、言わずもがな宗教的意味合いが非常に強い土地であり、特に敬虔なユダヤ教徒の生活はとても興味深く、観察するためにイスラエルで数ヶ月暮らしてみたいと思った程だという。

 

何にでも興味が湧くインタレストビッチな私は、すぐにイスラエルに行きたくなったのだが、イスラエル欲と同時に、ある気持ちがムクムクと湧き上がった。

 

 

 

催眠術師を呼んで女子会してぇ。

 

 

 

何言ってるかわからない人も、あーアレねと察した人も、とりあえず聞いてほしい。

 

私は女子会に催眠術師を呼びたい。

 

催眠術師を呼んで催眠術かけてもらってワーワーやりたい。

 

ごめんなさいもうちょっとだけ耐えて。説明するから。

 

私は小学生の頃から何故か催眠術に興味を持っていて、友人が図書館でハリーポッターやダレンシャンを借りてる中、私は催眠術や心理学の本を借りたりなどをして親にちょっと引かれたりしていたのだが、幸か不幸か年を重ねるごとに催眠術への興味は薄れていっていた。

 

しかし数年前、私は「飲み会に催眠術師を読んでみた」という記事に出会ってしまう。

 

http://r.gnavi.co.jp/g-interview/entry/bhb/3587

 

この記事を読むのが一番手っ取り早く面白いので読んでほしい。

 

いやもうめちゃくちゃ面白いじゃん......

 

友達が催眠術でとんでもない事になってるところクソ見たい...絶対みたい......

 

ワサビが甘く感じるとか、身体が硬くなるとか、そういうオーソドックス(?)な催眠術もかけてもらいたいが、私は催眠術で会いたい(会っていると錯覚したい)人がいる。

 

 

 

笹塚衛士さんである。

 

 

 

 

まって、もう少し待って。説明させてお願い。

 

笹塚衛士さんは「魔人探偵脳噛ネウロ」という週刊少年ジャンプで連載していた漫画に登場していた超絶イケメンのローテーション低血圧系刑事だ。はぁこの文章書いてるだけでもう好き。結婚してほしい。やっぱダメ無理おこがましい。はぁ...キメぇ......

 

 

もうおわかりとは思うが、端的に言うと、私はこの笹塚さんにガチ恋している。大好き。もう次元の壁なんがバチバチにブチ破って逢いたい。逢える為ならこの命も惜しくない。

 

という事で、女子会に催眠術師を呼びたいとずっと思っていたのだが、調べると催眠術を出張で呼ぶには数10万かかる事を知って以来尻込みしてしまっていた(つい数行前で命が惜しくないとか書いていたくせに数10万円は惜しいあたり、なんとも安い命である)

 

しかし、私の目の前には小さい頃からの夢である世界一周旅行を叶えて人生を豊かにして帰ってきた友達が座っているのである。

 

 

 

催眠術師、呼ぶっきゃないっしょ。

 

 

 

ちょーっとまとまったお金ポンと払うだけで夢が叶うのにしないのは馬鹿でしかない。人生は自分のものだから、それを勿体ないと言われる筋合いはない。そんなことよりも後悔のない様に生きるべきで、自分がなにをしたいのか、なにを大事にしたいのか、そういう事を考え実現していく事こそが大切だと彼女が教えてくれたのだ。だから呼ぶ。私は2020年こそ催眠術師を呼ぶ。

 

彼女のイスラエルの話の後、開口一番「私、催眠術師を呼ぶわ.....」と言ったせいで、彼女はリアルにスペースキャットみたいな顔をしたが説明をしたら「凄くいいじゃん!」と背中を押してくれ、なんなら呼んでほしいとまで言ってくれた(彼女は沖田総悟に逢いたいらしい)

 

 

人の夢はそれぞれである。

彼女の様にデカい夢もあれば、私の様にジャンル分けが難しいよくわかんねぇ夢もある。

 

日々会社で起こる理不尽な事も、テキストに歯形が付くほど嫌な資格勉強も、日本の強い同調圧力をコロナが後押ししてるこの最悪な状況も、夢を叶える為なら頑張って生きていけるかもしれない。

 

何のために生まれて、何をして喜ぶ、わからないまま終わる、そんなのはイヤだ!

 

アンパンマンの歌が死ぬ程染みる、そんな土曜の昼下がりであった。

 

 

 

 

帰りがけに彼女は「定番なんだけど.....」といってお土産を渡してくれた。世界中を周った彼女のお土産は一体何なのか!!??世界の定番とは!!??!!

 

 

 

 

 

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彼女の地元、仙台の銘菓、萩の月であった。

 

この子、やっぱりマジ本当に面白い。これ、美味いよね。ありがとう。

オシャレ美容院シマに行ったら髪が銀座になった話(語彙力50%オフ)

 

突然だが、私はショートカットにするといつも麗子像になる。

 

 

麗子像を知らない人はググって欲しい。とにかくショートカットにすると硬い黒髪のせいで海苔みたいになるのがマイヘアーの欠点である。

 

パーマをかけてもグリングリンになり、今流行りのエアリーで透け感のある髪型にはならず、寝坊したサザエさんみたいになる。

 

しかも惰性でロングにすると、硬い直毛がシャーンと伸びてなんか知らんがメンヘラっぽい感じになり一人オタサーの姫状態になる。そんなお一人様嫌すぎるだろ。

 

この運命に抗いたいと思っていたある日、ひょんなことから髪型も顔も可愛い友達2人が「シマ」に行ってる事を知った。

 

シマ?????ナワバリの事?????

 

「よくわからないがこれは私も便乗してシマに行ったら可愛くなれるのでは?????」

 

とIQ控えめの思考回路で話をよく聞いてみると、シマというのは正式名称「SHIMA」という原宿や青山、代官山、銀座、吉祥寺に店舗を構えるモデルや女優さん御用達の正真正銘オシャレ美容院の事だった。

 

というわけで、足立区に住む私は東京の極東からえっちらおっちら電車を乗り継ぎ銀座まで行って髪を切ってもらいに行った。

 

ちなみにシマは銀座だけで3店舗もある。

おい、ミニストップ聞いてるか?見習えよお前。

 

 

 

 

 

死ぬほど医薬品を買い込んだ中国人と歩行者天国でぶつかりそうになりながらも目的のビルまでたどり着き、ドキドキしながら店内に入るとこれまで行ってきた美容院と全く違う景色が広がっていた。

 

みんなクッソオシャレ。

 

素敵有閑マダムもいれば、清楚系美人もいるし、韓流系の女の子もいる。スタッフも色々で、派手髪を外ハネさせたキュートな人から落ち着いたアッシュグレーの髪を緩く巻きアンニュイな雰囲気の人まで。少なくとも麗子像はいなかった。

 

内心「(ヤバみ)」と思いつつ受付を済ますと「こんにちは」と竹内涼真似のカリスマ美容師が微笑みかけてきた。

 

ドギマギしながら「お、お疲れ様です」と謎の労いをしつつ話を聴くとどうやらこの竹内涼真が今日の担当だという。

 

え?カリスマオプション料金プラス数万円かかりません????大丈夫?????アコムとかレイク近くにある?????

 

死ぬ程テンパるも、カリスマの優しい誘導でカットのイメージを伝える。

 

「か、髪を切りたくて。ボブより短めで、アゴより少し上に毛先がくる感じ。スクエアボブというより丸いイメージで、前髪もシースルーでうんと軽くして下さい。」

 

欲深い女なので緊張してる割にアレコレ注文の多い私。そんな私の話をカリスマはウンウンと聞いてくれる。相づちが眩しい。

 

カリスマ「今の髪型もお似合いですけど、バッサリ切る感じですね。」

 

ほらーーーーーーもーーーーーーさらっと褒めるからーーーーーー????????

と私の中のイマジナリーおばさんが照れる中、カット後のトリートメントの話をしだすカリスマ。

 

キューティクルをペンで図を描きながら説明してくれるも、それが絶妙に下手で髪の断面図が最終的にウニみたいになっててじわじわくる。

※どうやら髪の毛内部まで浸透するトリートメントとういうことを伝えたかったらしい。

 

死んだ細胞である髪の毛にどこまでアプローチできるのか謎ではあるが、美容は科学と祈りとプラシーボで出来ていると私は考えてるので、数種類あるトリートメントの中でも割と良いレベルのトリートメントをお願いした。

 

最後に髪質を見るために、髪の毛を手で優しくすくカリスマ。

「ここ...!!!少女漫画で出てきたところだ!!!!」と進研ゼミの広告漫画みたいになっているとカリスマがニコッと笑い

 

「絶対可愛くするんで!」

 

 

と言ってきた。

 

え???マジ???すごくない???そんな爽やかに自信持って言われたら全部任せちゃうじゃん???髪の毛のこと全部委託しちゃうじゃん???? 

 

はぇ〜(眼球反復横跳)となりながらも「ありがとうございます!」ってちゃんと日本語で返せた私偉い。

 

シマのシャンプースペースは軽く仕切られてたんだがそこがまたすごい。まず暗い。とんでもなく暗い。映画でも上映してんの?ってくらい暗い。

そんでもってショッキングピンクの馬鹿でかいネオンサインがドンと貼られている。すごい。ハリウッドのバーかよ。

しかもそのネオンサインをよく見ると「Hello Gorgeous」と書かれている。頭の中で海賊船長系芸人が地球儀を回し出す。ヤバイ。マジヤバい。マダガスカル

 

24年間生きてきた経験則から脳が「ここぜってー髪洗うとこじゃねーから」というツッコミをやめない中、顔にガーゼをのせてもらうも、ピンクのネオンサインがバチバチに透けて見えたので私はそっと目を閉じた。

 

優しくシャンプーしてもらったのだが、シャンプーもすごい。

 

美容院のシャンプーというのはまぁどこでやってもそれなりに気持ちいいものだが、シマはレベルが違った。もうとろける。

丁度いい力加減とお湯の温かさが最高だし、指の圧が絶妙で、ガチで頭皮が喜んでるのがわかったし、最高過ぎたので3時間くらいそのまま洗い続けてほしかった。

 

シャンプーを終えるとさっきのカリスマが来てくれたのだが、やっぱりイケメン。というかオーラがある。周りのスタッフとも仲よさそうなのだが、ちゃんと尊敬されてるのが私にも伝わる(後で知ったのだが、実はこのカリスマは店長だった)。

 

はーこれがオシャレ美容院シマの実力......!!!!!

 

オーラがあるのに威圧的ではなく、気さくなのだが説明が丁寧。そしてベラベラ喋らない。という私的に最適な距離感だった。

 

しかもその眼差しが真剣なのだ。もう髪しか見てない。ミリ単位で考えてくれてるのがわかる。感動&ありがたさの極み。

 

時々いない???よそ見しながらブローしてる奴。「いやいろんな客をスタッフ達で回さなきゃいけないのはわかるけど、そんなキョロキョロすんなよ。PDSDの米兵かよ。夜襲きてねぇから。」みたいな美容師。

 

オーラの塊魂みたいな人に見つめられたら緊張するがな!!!!と最初はびびってしまい、それを悟られまいと髪避けポンチョの下でラーメン屋のオヤジみたいに腕を組んでいたのだが、あくまでカリスマが見てるのは髪であり私ではないと気づいてからはヘラヘラと普段は読まないファッション雑誌を読んでいた。

 

そんでもってアホ高いトリートメントをしてもらったのだが、これもめちゃくちゃ丁寧にしてくれる。これからカラーリングでもすんのかってレベルでクシを使いながらムラなく髪一本いっぽんに浸透させてくれるので、なんだがドカッと椅子に座ってるだけなのが申し訳なくなるレベルだった。マジサンキューな。

 

そして最後に鬼門、前髪を切ってもらった。

 

女子ならわかると思うが、前髪ってクソ難しい。

前髪を長く伸ばして横に流したりかき上げスタイルにしてればさほど難しくはないが、前髪をおろしてるスタイルだとミリ単位の長さで全てが終わることすらある。

前髪がダメだともうその日がダメ。全てダメ。あーもー前髪終わった全部おしまいもう帰ってイイっすか?(笑)みたいになる。

 

しかしカリスマの技術はすごい。私が自分で切ったテキトーなぱっつん前髪をシャシャシャシャと切り揃えオシャなシースルーバングに変えていく。マジ天才のソレ。

 

そして最後にヘアアイロンとブローで軽いカールをかけていく。

 

ショートでカールなんて私がしたら泉ピン子みたいになってしまいません?と思ったが、流石は似合わせカットのカリスマ店長。語彙力が追っつかないがとにかくすごいいい感じになっていく。

 

その間カリスマは「すごいかわいい」「似合ってる」と言い、周りのスタッフさんも「ほんとお似合いですよ!」「いいな羨ましいくらいステキ!」等あらゆる言葉で褒めてくる。何もしてないのにこんなに褒められるのは新生児の時以来でうっかり泣きそうになる。おんぎゃあ。

 

最後、仕上げの確認用の鏡に写っていたのは「オイオイこのまま王様のブランチの収録行けちゃうんじゃねーの?」というようなオシャレ感たっぷりの私だった。

 

オイオイオイ誰だよコレwwwwwとニヤケ顔が止まらない中でのお会計。こんな最高の仕上がり10万くらいするんじゃねーの?と思ったらなんと1万ちょっとだった。は?安くね???いや安くはないけど???ホットペッパービューティーマジありがとうな???

 

 

 

ルンルンで早速家族に新しい見せたら

「仕事できる人に見える」

と仕事ができない奴前提のほめられ方をされた。マジやめろ。