【出来事】職業に貴賎は無いと言うけれど

大事な事なので先に書くが、この話は長いし暗い。そのため書いておいてなんだが、この体験談は読む事をお勧めしない。




JKビジネスというものをご存知だろうか?

※誤解の無い様言っておくが、これは私がJKビジネスをした話ではない※

JK、つまり女子校生(の格好をした女の子)と触れ合う代わりに代金を支払うというビジネスである。

このJKビジネスは法的にグレーなモノが多く、近年取り締まりは強化しているものの全てを摘発するには至らないでいる。

JKビジネスの内容は様々で、ただJKを見ているだけのコースから一緒に散歩するコースや、マッサージをしたりされたり出来るコースもあるという。

そんなJKビジネスに対し「ありえない」「信じられない」「厭らしい」と嫌悪感を覚える人もいるだろう(というかそういう人が殆どだろう)。

しかし私はJKビジネスを提供する側も享受する側も、一概には言えぬ様々な事情があるのだろうと考えてきた。

そしてひょんな事からJKビジネスを【享受】し実態だの現状だのを知った。そして想像通りそこには簡単に拒絶の言葉で切り捨てられない世界があったのでここにまとめたいと思う。




就職活動中、とにかくお金がない私は時間を潰す際に献血へ行く事があった。献血をした事が無い人はピンとこないかも知れないが、最近の献血所のホスピタリティはとても厚く、そこらのカフェよりよっぽどくつろぐ事が出来るのだ。

そのため私は何度か、漫画や雑誌が充実している秋葉原献血所に行ったのだが、そこで一人の美少女と知り合った。仮にMとする。

彼女も暇つぶしと社会貢献を兼ねて献血所に来ていた。しかし献血は身体の負担を考え規則が非常に厳しく決められており、頻繁に通う事が出来ないようになっている。

そのためMとはその場限りの関係で終わるのかと思ったが、帰り際にLINEを交換を求められた。普段私は安易にLINEを交換する事を避けているのだが、Mの美少女力に負けてQRコードを提示した。

それからポツポツと連絡を取る様になり、献血所以外の場所でも会う様になっていった。時期が時期だった為、私はスーツで会う事が多く、逆に彼女はいつも私服だった。会話はたわいも無い内容ばかりだったが、自然とお互いの身の上話は避けて話していた様に思える。


そんな4月のある日、秋葉原で説明会があった私は帰りに電気街のあたりをウロウロしていたのだが、
まぁ勘の良い人ならもう既に分かっていると思うが、そこでJKの格好をしたMに会ったのだ。

見て見ぬフリをすれば良いものを、疲れで頭の回っていない私はわざわざMに話しかけに行ったのだ。当然Mは狼狽えていたし、必死に弁解をしていた。しかし私の価値観として、人様に迷惑さえかけていなければお金の稼ぎ方は自由だと思っているので「落ち着いて 笑」などと言いながらいつも通りに彼女に接した。

その日の夜中、MからLINEが来た。ざっくり言うと「軽蔑しないでくれてありがとう」という事と「これからも仲良くして欲しい」という事の2点だった。

上でも述べた様に、私はJKビジネスに対し特にこれといった嫌悪感を覚えていない。そのためあっさり「これからもよろしく」的な内容を返した。

あえて言うならば、元々なんとなく、Mの仕事内容を察していたのかもしれない。

それからは互いに忙しくなかなか会えない日々が続いたが、時間があれば秋葉原へ行きMを探すようになっていた。連絡先を知っていながら、どうしてわざわざ歩いて彼女を探すのか自分でもよくわからなかった。好奇心とも、心配心とも違う形容し難い気持ちに突き動かされての行動だったのかもしれない。明確な理由なく私が誰かの為にここまで行動するのは珍しい事だった。

そして4月末の寒い雨の日、Mが高架下でビラ配りをしていたのを見つけた私は居ても立っても居られず、ついに彼女の時間を買った。

この行動が正解でない事はわかっている。

綺麗事抜きではっきり言おう。私は彼女が誰かに買われてしまうのが嫌で彼女の時間を買ったのだ。同情心も、もしかするとあったかもしれない。けれどあの日、華奢な肩を濡らしながらビラを配る友人を寒い高架下に置いたまま去らなかった自分は間違ってなかったと思いたい。


その日私はMの3時間を買って、1時間散歩をした後2時間添い寝をしてもらった。本当は3時間みっちり、普通に友だちと遊びに行くようにMとあちこち出掛けたかったのだが、彼女が働くお店は散歩する際に場所の制限があり、自由にどこでも出掛ける事が出来なかった。また強い雨の日だった事もあって散歩を続ける事が難しく、最後の2時間は彼女のお店へ行く事にした。

正直、お店に行ったら何か怖い目に合うのではとヒヤヒヤしたが幸い変なことも、ぼったくられる事もなかった。

お店の詳細は伏せるが、店内はカーテンで仕切られブース状になっており、丁度金融の面接会場の様になっていた(あんなに広い場所では無いが)。

そのブースの中でMと、薄い毛布の上で、お互いゆるゆるとした体勢で色んな話をした。話というよりも、おしゃべりに近かった。そしてそこで初めて彼女の身の上について詳しく知った。

ぼかして書くと、MはJKでは無いが10代。そしてお金が必要な状況であった。莫大な金額ではないが決して少なくも無い金額である。そのため本業と並行してこの仕事をしているとの事だった。
彼女は決して頭の悪い子ではない。頭の悪いフリをしているが、実際は聡い方だと思う。彼女は誰かに騙されている訳ではなく、自分の意思でこの仕事を選択したのだと思う。

この仕事中は嫌な事も多いという。それはここに書くのが憚られるような内容だった。

それでも彼女は自分自身に対して一定のプライドを持っていた。だからこそ、一度“沈むと”戻れない様な界隈には踏み込まず、ギリギリの仕事をするに留まっていたのだろう。

JKビジネスは仄暗い海だ。ほんの少しの明りを頼りにMは必要なお金を稼ぎつつ、Mらしさを保っている。しかし油断するとあっという間に波に攫われてしまう。そしてこの海は一度沈むと二度と浮かび上がってはこれない。


そんな彼女は私の就職活動をとても労ってくれた。環境が違う私の、ある種贅沢な苦労を彼女は案じ、成功を祈ってくれた。もしかすると建前やおべっかの一種だったのかもしれない。
しかし美しい白い指で、あがり症の私の手のひらに何回も「人」の字を書いてくれたMを、私は信じたい。

あの時のあの場所は異空間だった。薄いカーテン一つ向こうではどんな不幸が起っていてもおかしくはない。そんな状況で私とMだけは、まるで親友とのお泊まり会の様な、楽しい時間を過ごしていた。

カード払いが出来たのは幸いだった。お陰で彼女に金欠で空っぽの財布を見せずに済んだし、何より“買った”感覚が薄らいだ。

帰り際に、Mが反射的に「また来てね」と言った後「今のやっぱなし、また、会おうね」と言い直したのが忘れられない。

30歳から始めるドモホルンリンクルを21歳から始めたら11才の肌になるのか?

ドモホルンリンクルという化粧品をご存知だろうか?


女性はもちろん、男性でも知ってる人は多いのではないだろうか。朝10:00位に起きてTBSをつけていると必ずCMが流れてくるアレだ。

ドモホルンリンクルは、再春館製薬所という熊本に本社を置く会社が作っている基礎化粧品である。

なぜ突然ドモホルンリンクルについて語り出したかというと最近肌がヤバイのである。

ニキビ等のあるある肌荒れならば、別にそこまで慌てたりしない。大人しく薬を塗って早く寝るだけである。

そうではないたるんできた気がするのだ

21歳で!!!学生なのに!!!女子大生なのに!!!肌が!!!たんるで!!!ダルダルパーティー!!!

優しい友人は
「えー?そんな事ないよ?大丈夫だよー?」
と言ってくれるのだが、スッピンという名の真実は非常に残酷である。特に日の下で見る肌は目も当てられない。もう鼻の辺りなんて戦後の東京、焼け野原の様な有様である。

そうなってしまった原因はあり過ぎて困る。

昔クソほど日焼けをした後皮がめくれて顔がジャムおじさんみたいになった事がある……
現在は1日3時間以上スマホを見ているし、甘いものは日々食べ過ぎている……睡眠リズムは3:00就寝の11:00起床、運動不足も甚だしく最寄り駅の階段を登るのも億劫でエレベーターを使っている有様である……

上記の生活習慣を改善するのが最善な気がしなくもないが、そうした生活習慣は徐々に治していくとして、とりあえず化粧品を変えてみようと思い立ったのがつい2週間程前の事である。

しかし本当に肌が衰えて来たのは私だけなのだろうか?疑問に思った私は友人達にそれとなく聞いてみた。すると

「化粧が濃くなった 21/女性/美少女」
「ファンデを厚くせざるおえない状態 21/女性/美少女」
「輪郭が変わった気がする 23/女性/美女」
「写真を撮った時、これまでには無かった影が映るようになった 22/女性/美女」

みんな同じような悩みを抱えていた(みんな美肌でそんな風には見えなかったが)。
私の様な顔面偏差値の低い人間も、振り返る様な美少女・美女の友人達も、同じ様な悩みにぶつかり困っていただなんて、人間人類皆兄弟とは言ったものである。

しかし友人達には美しさや可愛さというアドバンテージがあるが、そうでない私はおちおちしていられない。即行動しなければボコボコダルダルのブスという濁音たっぷりの取り返しのつかない事になってしまう。

兎にも角にも私の肌は岐路に立たされているのだ。


そこで何が肌に効くのかとアレコレ考えた末に思いついたのが冒頭のドモホルンリンクルなのである。

なぜドモホルンリンクルなのかというと、むかしドモホルンリンクルのCMの使用者の声か何かでこんな事を聞いたことを思い出したのだ。

『ドモホルンリンクルを使う様になってから、年齢が10歳若く見られるようになりました。』

10歳。

10歳!!!!!

今10歳若返ったらワシなんて11才やんけ!!!
11才と言えば小学校5年生。肌質なんて、なんもしなくてもぷりぷりのつるつるのすべすべのふわふわですやん!!!そんな肌になれたらファンデーションなんか即ゴミ箱に捨てるわ!!!だっていらねーーーもん!!!

11才の肌になれたらそれだけで人生ハッピーの極みである。だってどんな個性的なパーツが顔に散りばめられていたとしても、肌が綺麗ならば結構マシに見えるじゃん……

しかし、ドモホルンリンクルのCMはこんな事も言っている。

『30歳からはじめるドモホルンリンクル』

なんとまさかのR-30である。なんと2025年までおあずけ…いや未来の話過ぎて鬼が笑い死にするわ…

しかし、冷静に考えて30歳からでは間に合わないのではないだろうか?
30歳からはじめて20歳の肌になったって、ねぇ?だって20歳の肌って意外と荒れてるからね!だめだ待ってられぬ!!!

と思いその勢いのままドモホルンリンクルのサイトへ飛ぶとこんな文字が飛び込んできた。

『お肌に悩みを抱える全てのお客さまに…』

なるほど、30代からはじめるのが一般的だけど、別に悩んでるなら何歳からでもいいらしい。肌の衰えが気になり過ぎて毎日8時間しか眠れない私はこの条件に当てはまる。
しかし、次にこんな文が続いていた。

『申し訳ありませんが、初めてのお客様にはお売り出来ません。』

一見様お断りだなんてお前は老舗割烹料理屋か!!!とキレかけたが、よくよく見るとそういう事ではないらしい。
ざっくり言うと3日分の無料お試しセットを送るから、それを使って良さを感じられた人だけに買ってほしい、という事らしい。

3日分の無料お試しセット!?!?

なんて太っ腹なのだろう再春館製薬は!熊本は今も震災の影響で大変だろうに...…無料だなんて...…イケズと勘違いし大変申し訳ない…...

先日ついにクレジットカードが止まり、ブラックリストに名を連ねてしまった私もこれなら安心である。

そういう訳で21歳の私がドモホルンリンクルを使うと11歳肌になれるのか、という検証をしてみた。

 


【対象者の設定】
今回の対象者は肌がたるんできた私である。個人的に目元と口元、頬と鼻(というか顔全域)がヤバイと感じている。

 


【検証方法】
とりあえず、ドモホルンリンクルの無料お試しセットを使い切ってみるという方法をとりたいと思う。
もちろん、お試しセットだけで10歳若返るとは思っていない。そこまで頭がお花畑なワケではないので安心してほしい。

無料お試しセットで少しでも若返りを感じられたら良しとすることにする。甘めの判定かもしれないが、3日分なのだから致し方ない。

「それじゃあ検証タイトルがおかしいじゃねえか!!!」
と言われてしまうかもしれないが、お試しセットを使って若返えったらその後購入し、11才への若返り検証を続けたいと思うので許してほしい。

 


【検証結果の予想】
ドモホルンリンクルは、高い。保湿液60日分で5400円である。
コレだけなら、まぁそこまでバカ高くないように思えるかもしれないがドモホルンリンクルはセット商品である

一つだけ使うのは推奨されておらず、セットで使うのがデフォである。

ドモホルンリンクルのラインラップは以下の通りである。

化粧落としジェル 5400円
洗顔石鹸 5400円
泡の集中パック 12960円
保湿液 5400円
美肌活エキス 10800円
クリーム20 14040円
保護乳液 5400円


多くね?????

過程、多くね??????何回顔に塗りたくるん???????

そして高くね?????

フルでトータル59400円である。これらは全て2ヶ月分なので1ヶ月だと29700。うっは〜高い、とにかく高い。

でも払えない額では無いのがズルい。社会人なら払えちゃうじゃないか。

しかし毎月3万をぶん取るのだから成分もそれなりにこだわっているだろう。
(実際、漢方とか和漢とか、なんか色々いい成分が入っている)

うん。効くだろ、多分。

 


【検証活動】
かくして私はドモホルンリンクルを3日間使ってみた。

健気なブスの朝は早い。
ペタペタペタペタと朝からドモホルンリンクルを塗り込む私を母は不憫そうに見つめていたが、こちとら若返りがかかっているのだからそんなものは気にしていられない。

夜は朝よりも過程が増える。 「これもはや油絵じゃね?」と思いながらもペタペタペタペタとダルダル予備軍の顔に塗り込んでいく。そんな私に父が「なんかお前いまハワイの民芸品みたいだぞ!」という、私にもハワイにも失礼な言葉をぶつけてくるが、負けずにドモホルンリンクルを信じてペタペタし続けた。

しかし、結果はクソつまんないものになった。

 


【5.検証結果】
三日後、鏡の前には何ら変わり映えのない私が写っていた。

「わぁ!まんま私やんけ!」というのが正直な感想だ。

とりあえず序盤に捨てたファンデーションを拾っておこう。

アレだけ家族の眼差しにも負けずペタペタを続けたにも関わらず全く変化が無いのはどうしてかと悩んだ末、お客様センターにも電話をしてみた(これはクレームではなく、何か疑問点や不安点があった際に電話出来るサービスを利用したという事だ)。

この電話でのやり取りははしょるが、お客様センターの人は神対応であった事だけは書いておく。

お客様センターの人の話をまとめると
「あんたの肌は言うて若いから、あんま効果実感出来なかったんだわ。シワが出来てから出直してくれ、因みにたるみが気になるなら表情筋鍛える方が早いぞ」
との事だった(繰り返すが、お客様センターの人は神対応で、本当はこんな言葉遣いでは無い)。


【6.考察】
やはり『30歳からはじめるドモホルンリンクル』という文言は正しかった。

昔から母に「もうちょっと人のアドバイスを聞きなさい」と言われてきたが、その言葉がこれ程沁みた事はない。

やはりドモホルンリンクルは基本的に30歳くらいから使いはじめるべきなのである。
ただし、例外的に『超乾燥肌で若いのにシワが目立つ』とか『それでもはやいうちから良い化粧品を使いたい』という人は使っても良いと思う。

 


【7.まとめ】
今回、ドモホルンリンクルを作る再春館製薬には3日間とはいえとってもお世話になったので、アラサーになったらまたお世話になりたいと思う。

今の私がすべきなのは高い化粧品をペタペタする事ではなく、ベロ回し体操なのだ。

万が一、公共の場にも関わらずクセで無意識にマヌケ面でベロ回し体操している私に会ったら、静かに縁を切るのではなく、一言声をかけてほしい。

ハリーポッターを知らない友人たちへ、誰でも1分でわかる世界的超大作

ハリーポッターをご存知だろうか?


世界的大ヒットを記録した、J.K.ローリング原作の長編のファンタジー小説で、映画化もされ来年にはスピンオフ映画が上映される事も決まっている大人気作品だ。


しかし、この超人気なこのハリーポッターをよく知らない友人が私の周りには意外といる。


あれ程流行った作品を何故よく知らないのか疑問に思った私は、ハリーポッターを見ていない、若しくは途中で見るのをやめてしまった友人たちにアンケートをとってみた。すると私の友人たちがハリーポッターにハマっていない理由が分かってきた。



1.小説が長い



ハリーポッターは全7編とクソ程ストーリーが長い。

しかも一冊一冊が異様に分厚く
鈍器として人を撲殺する事が可能な程に厚い。

ハリーポッターをよく知らない友人の殆どが活字嫌いであった。中には、好きなアイドルの雑誌の対談インタビュー記事を読むのも苦行という友人もいた(彼女はこの記事も読みたくないかもしれない)。



2.登場人物が多い



確かにコレには私も苦しめられた。とにかく登場人物が多いのだ。主要人物だけでも
50人程いる
そしてこのうじゃうじゃいる登場人物が揃いもそろって名前が覚えにくい。


「フィリウス・フリットウイックがポモーナ・スプラウトと会話しているシーンで…」
とか言われても、よっぽどのファンで無い限り「は?」となってしまう。



3.映画が暗い



友人曰くハリーポッターの映画は
暗いイメージがあるという。

「何言ってんのよwww」と思いながら改めて映画を観てみたのだが
確かにめちゃクソ暗い
OPから暗い。

大体主人公のハリーが孤独に陰鬱とした夏休みを過ごしているところから物語が始まるのだ。そして画面も大体、黒・灰色・茶色で構成されていると言っても過言ではない。比喩・直喩、どちら的にも暗いのである。



4.登場人物がよく死ぬ



うじゃうじゃいる登場人物だが、クライマックスにかけて「これ書いてる時J.K.ローリング生理だったのかな?」と思う程皆バタバタ死んでゆく。

しかもモブならまだわかるが
かなりのキーパーソン達が続々と死んでゆくしかも殆どが魔法の呪文によって死ぬ為
みんな超あっけなく死んでしまう中々見続ける気が起きないのも納得である。



以上の事を踏まえると
友人たちに無理にハリーポッターを勧める必要など無いではないかとも思う。


しかし本題はこれからである。
ハリーポッターをよく知らない友人たちは口を揃えてみな「USJに行きたーーーい!ハリポタのライダー乗ってみたーーーい!」と言うのだ。



!!!待てや!!!


ハリーポッターをよく知らずに言っても絶対楽しくないぞ!!!USJに行ったは良いものの結局よくわからず「今の誰?」「アレは何?」というシーン盛りだくさんだったり、何も知らずに100味ビーンズを食べゲロ味に当たって吐く、といった姿が目に浮かぶ。


ディズニーランドで例えてみよう。ミッキーをよく知らない状態でディズニーランドへ行ったりしたら魅力半減もいいところなのと一緒である。



無知「あの、裏声で話す白黒のアレは何?」
年パス「ミッキーだよ!ネズミのミッキー!」


無知「…なんかミッキーさん滅茶苦茶凄い勢いでドラム叩いてるけど???」


年パス「ビック・バンド・ビートだよ!」


無知「(???)そっか〜?」



こうした流れが、USJでも起きてしまいかねないのである。


ということで、前置きがハリーポッターよろしくクソ長くなってしまったが、ハリーポッターをよく知らない人でもUSJを楽しめる様に1分でわかる様にまとめてみた。



以下が【1分でわかるハリーポッター】である。



覚えるべきキャラクターは5人でいい。 



「ハリー」 主人公


「ロン」 男友達 いい奴


ハーマイオニー」 女友達 優秀



この三人はズッともであり、ずっと一緒に過ごしてきたサンコイチである。


最悪、麻雀っぽい名前の男友達と、女の子がいたなぁ位の認識でもいい。


残りの2名は


ダンブルドア校長」 味方 強い


「ヴォルデモート」 敵 ラスボス 鼻が無い



この2人の名前も最悪覚えなくていい。クソ強い校長と、鼻が無いラスボスがいる事だけ覚えてくれればいい。


そしてここで一つ、ハリーポッターを見る上で重要な事を伝えよう。
敵は「黒・緑」、味方は「白・赤」とテーマカラーで分かれているのだ

もはや派閥を隠す気ゼロ、冷静に考えて身バレしまくりなのだが、この法則に則って観れば登場人物をいちいち覚える必要はない。一部例外例外はあるが、黒い人達が飛んで来たらまず間違えなく敵の集団なのでわかりやすいはずである。


ハリーポッターは端的に言うと
学園ドタバタファンタジーである


魔法学校の寮で暮らしつつ、ハリーは達三人は
毎年何かしらのハプニングに巻き込まれるのだ


ハリーは複雑な過去を持っているせいでラスボスにずっーーーっと目をつけられている。毎年ハプニングに巻き込まれるのも、このラスボスのせいである。

そんな可哀想なハリーを校長はずっと護ってきたのだが、ハリー本人はかなりの強運を持っており、ズッともメンバーと一緒に自分たちの力でハプニングを乗り越えてきた。

空をほうきで飛んだり、杖と呪文で魔法を繰り出したり、ドラゴンや妖精がいる世界でハリーは毎年毎年奮闘するのである。


しかし物語の終盤、最強かと思われた校長を敵に殺され世界もいよいよヤバいことになり、ついにブチ切れたハリーとズッとも達はラスボスを倒すべく学校には行かず旅に出て下準備を行い、すったもんだの末、ラスボスを倒し世界は再び平和になる。よかったね、ハリー。という話である。


本当は、ハリーが強運なのは死んだ母親のおかげだったり、ロンとハーマイオニーが付き合ったり、ライバルが闇落ちしたり、ダブルスパイをしている先生がいたり、胸熱展開が目白押しなのだが、如何せん1分でわかる様にまとめたためそこは割愛した。



気になる人は映画を観ればいいと思う。

ABC cooking studioに通った女子大生はその後習った料理を家で作っているのか?

※これは2016年5月にTunblrに載せた文です※


ABC cooking studio(以下ABCクッキング)という料理教室をご存知だろうか?



ABCクッキングとは北海道から沖縄まで、全国津々浦々余す事なくオシャレ人間向けに展開している料理教室の名称である。

OIOIやルミネの上の階に明るいガラス張りの空間を見つけたら九割九分九厘ABCクッキングだと思っていい。


また、毎年12月になるとInstagramなどのSNS


「新宿でマユと一緒にブッシュドノエルを作ったよ〜🍰💕ちょい崩れてるけど愛は込めた😂😂😂笑」


みたいな投稿を見かける事はないだろうか?


ああしたオシャレ投稿は大体ABCクッキング絡みである。実際、InstagramでABCクッキングと検索すると87,270件もヒットする。


このABCクッキングではいくつかコースが設けられているのだが、その中でも女子大生に大人気なのが「ケーキコース」である。


ケーキコースの内容をざっくりとまとめると「可愛くオシャレなケーキを一緒に作って習得しちゃお☆」といったものである。


しかし、お菓子作りをした事のある人ならわかると思うが 

お菓子作りは手間と金が滅茶滅茶かかるのだ

どう考えても買ったほうが安くて美味い。

つまりケーキ作りは、完成後食べる事以上に 
作る事自体が娯楽である


と言っても過言ではない。


そんな手間暇かかるケーキを習ったところで本当に家で作るのか?という疑問を今回検証してみた。




【1.対象者の設定】


今回の対象は 


ABCクッキングに通いケーキコースを受講する、首都圏に住む女子大生50人

にする事とする。なぜ首都圏に限定しているのかというと、ケーキを習いにいくようなオシャレに敏感な女子大生は大体首都圏に生息しているだろうという偏見が私の中にあるからだ。
50人としたのも分母がデカ過ぎず小さ過ぎず丁度良いからであって深い意味はない。



【2.検証方法】


これが大変である。ABCクッキングの前に待ち伏せ、初対面のキラキラ女子大生に対し「家でケーキ作ってますか😇?」とアンケートを取るのは喧嘩を売ってる以外の何物でもない。怖い。


ABCクッキングが流行っているとはいえ私の身の回りに毎週ケーキを作り続けている女子力53万レベルの女子大生は50人もいない。「類は友を呼ぶ」という言葉があるように、足立区育ちの私の地元の友人の殆どは土手で叫ぶばかりで、ケーキ作りなどという高いIQを求められる作業を行う事は不可能に等しい。


しかしそんな修羅の国、足立に住みながらもABCクッキングに通いケーキを作る猛者が2人いた。また、女子大に通っていた事が幸いし、大学にABCクッキングでケーキコースを習っている友人が3人いた。

よってこの5人に協力を仰ぎ、芋づる式にアンケートをとっていく事にした。これで完璧である。


しかもアンケートと言っても超簡単秒速で終わる内容である(以下こんな感じ)。


ABCクッキングで習ったケーキを家で作った事がある?


・ある ←


・ない



【3.検証結果の予想】


上記の内容を踏まえ、習ったケーキを家で作っている人は半数にも満たないのではないだろうか?



【4.検証活動】


こうして楽勝で終わるかと思ったアンケート収集であったが、なんと48人のところで途絶えてしまった。あと2人足りない。


就職活動で「私の強みは粘り強さであると自負しております」と繰り返し話した事が自己暗示にでもなったのか、ここまで来たらなんとしてでも50人きっちりアンケートを取りたい気持ちが湧いて来た。


悩んだ末、実際にABCクッキングへ行き「パンコース」を体験し、そこの受講者2人にさりげなくアンケートを取ってみる、という事にした。


パンコースを体験する人の中にはケーキコース経験者もいるだろうという狙いだ。


ABCクッキングは、銀行口座が火を噴いている私の様な貧乏人にも門戸を開いており、500円でケーキコースが体験出来る様になっているのだ。ありがたやありがたや…


かくして私は、地元の友人の中でも比較的知能指数の高い友人と共にABCクッキングへ行き、パン生地をこねこねしつつ周囲の人にそれとなくアンケートを取り、無事50人のアンケート結果を得たのである(作ったパンは美味しかった)。



【5.検証結果】


アンケートの結果は以下の通りである。


「ABCクッキングで習ったケーキを家で作った事がある?」


・ある 3人


・ない 45人


作ろうとしたが失敗した 2人


ほとんどの人がケーキ作ってない!!!しかも50人中2人は習ったケーキを作れず失敗している!!!でもわかる!!!難しいよねケーキ作り!!!逆に作った3人が偉い!!!


想像以上に皆習いっぱなしである事がわかった。流行りとオシャレに敏感な女子大生は飽きっぽいのかもしれない。それにしてもABCクッキングの料理教室としてのアイデンティティを考えさせられる結果となった。



【6.考察】


しかし、実際にABCクッキングで料理を習ってわかった事が一つある。
あの場所において、料理を習いにいく事に意義があるのではない。冒頭でも述べたように作る事自体が娯楽であり 
友達とワイワイ楽しく料理を作る事に意義があるのだ!


実践性など二の次である。小学校の頃の家庭科の実習のようにに、あーだこーだ言いながら作る事がもはやメインなのである。そして 
作ったケーキや料理を写真に収め加工しSNSにアップするまでがABCクッキングなのである!


ABCクッキングが「ABC cooking studio」であって「ABC cooking class」でないのも納得である。



【7.まとめ】


ABCクッキング、特にケーキコースを料理教室と捉えることはおすすめしない。女子力は間違いなく上がるが、家庭的な女性になれるかは本人の努力次第なのだ。


しかしオシャレな家庭科室としては最高品質である。友人と楽しく料理をしたい人にはオススメである。


因みに以下がケーキコースの料金である。

基礎クラス


初級 6回 36,000円 有効期限8ヶ月


上級 6回 39,600円 有効期限8ヶ月


中級 6回 37,800円 有効期限8ヶ月


継続 12回 79,200円 有効期限16ヶ月



高っけ...... と思う私はまだまだ女子力が足りないのだろう。

キンプリの応援上映に行ったらプリズムの煌めきに殺された話

※これは2016年5月にTumblrに載せた文です※


KING OF PRISM(以下キンプリ)の感想を聞かせる約束をした人が多数いるため、キンプリ体験をここにまとめる。




キンプリというアニメ映画をご存知だろうか?



私は全く知らない側の人間だったが、ある日こんなツイートを見つけ、見に行く事を決意した。


キンプリは、尻から蜂蜜が出てギリシャの格好で電車に乗ってハリウッドに行って星座になる映画


???は???



いやいや、これは何かの比喩か、この人が極端に詩的な表現をしたかのどちらかだろう......と思ったが他のツイートを見ても



「キンプリはいいぞ…」


「キンプリは、いいぞ」


「キンプリはいいぞ〜」



との感想ばかりが並び要領を得ない。

「このままでは気になって就職活動に集中出来ない!」という事で幼なじみを誘って見に行く事にした。


この幼なじみ、頭がおかしいところはあるが、足立区生まれ足立区育ちとは思えない程聡明で賢い。キンプリに誘った際も、第一声は「ストーリーの予習していこう」であった。


そう、私達は全くキンプリの事を知らなかったのだ。

流石に設定くらいは把握しておかなければと思い、キンプリの公式サイトを見ると以下の様に書かれていた。


女児向けアーケードゲーム原作のアニメ「プリティーリズム」シリーズ。少女たちのストーリーは新シリーズ「プリパラ」へと継承され、一方でプリズムスタァを目指し切磋琢磨する少女たちを陰ながら支えてきた少年たちのサイドストーリーが劇場版になって帰ってきた!
シリーズ3年目「プリティーリズム・レインボーライブ」にて誕生したボーイズユニット「OVER THE RAINBOW」を中心に、熱い闘いの火蓋が、いま切られるー…



???ん???



全く頭に入ってこない。


この文章を3回読んでわかった事をまとめると「イケメンアイドルグループがライバルグループと戦う」という事になる。


なぜアイドルなのに戦うのか、そもそも 
プリズムスタってなんだよという疑問は解けないままだが、とりあえずチケット予約をする事にした。


しかしそこでまた問題が起きた。キンプリには「普通上映」と「応援上映」の2種類があるのだ。普通上映はいわゆる普通の上映である。しかし調べてみると応援上映は常軌を逸した上映だという事がわかった。



「コスプレ可」


「声援可」


サイリウム持ち込み可」


↑ここまではまだわかる


↓ここからが異次元


「黄色いバラ持ち込み可」


「デッキブラシ持ち込み可」


「劇場予告から応援可」



なぜ黄色いバラ?デッキブラシ?というか予告に声援を送る?なぜ?どんな風に?


謎は深まるばかりだが、余りにも気になり過ぎる応援上映。流石の私も、自分たちの様な素人が応援上映に行って良いのだろうかと決めかねていた。

しかし聡明で賢い幼なじみの「応援上映にしよっか」という一言で応援上映を観に行く事が決まった。



先にも書いた様に、彼女は頭がおかしいところがあるのだ。


twitterを中心に情報を集めているとサイリウムは必須であるという事がわかった。しかしこれまで二次元三次元問わずアイドルにハマった事の無い私と幼なじみはサイリウムを持っていなかった。


しかもこの場合のサイリウムはパキッと折って発光させるタイプのモノではなく、キンブレという様々な色が出せるペンライトの事を指していた。


キンブレは、安くない。そのため幼なじみは手ぶらで行く事にし、私は家の中で一番キンブレっぽいモノであるプリキュアの変身ステッキ(ステッキの詳細はtwitter参照)を持って行く事にした。


そうして心構え、準備共に不充分の状態でキンプリを観たのである。





結論から言うと、

私は 
プリズムの煌めきに負けて死んだそして頭のおかしい幼なじみはギリシャの格好で電車に乗ってハリウッドに行くシーンで号泣していた


映画の内容を簡潔に言うと、


ハグで全裸になった主人公がアイドルを目指すが、先輩は視力がマサイ族並みだったり、ドラゴンと竜巻に巻き込まれてぶっ倒れたり、100億円の借金を返済する為ハリウッドに人身売買されたりと色々大変!だけど大丈夫。主人公はプリズムの煌めきを秘めてるから…


というストーリーであった。



嘘ではない。盛ってもない。比喩でもない。紛れもない事実である。


ストーリーと応援上映の詳細については以下のブログが超絶わかりやすく、且つ正確に書いているのでこれを参照してほしい。
http://www.megaya.net/entry/2016/03/03/220442



もしもこの体験談を読んでキンプリに興味を持った人がいたら是非連絡してほしい。一緒に観に行きましょう。


というのも、私と幼なじみはプリズムの煌めきに心奪われ、帰りの電車でキンプリ4DXを観に行く事を決意するとともにAmazonでキンブレを2本ずつ購入したのだ(キンブレは一人1本では足りない。ましてやプリキュアステッキなどキンブレの前ではゴミに等しいのだ)。


キンプリは、シャブい。何度でも観れるし観たくなる。4DXを観に行ったら、また体験談としてまとめたいと思う。