キンプリの応援上映に行ったらプリズムの煌めきに殺された話

※これは2016年5月にTumblrに載せた文です※


KING OF PRISM(以下キンプリ)の感想を聞かせる約束をした人が多数いるため、キンプリ体験をここにまとめる。




キンプリというアニメ映画をご存知だろうか?



私は全く知らない側の人間だったが、ある日こんなツイートを見つけ、見に行く事を決意した。


キンプリは、尻から蜂蜜が出てギリシャの格好で電車に乗ってハリウッドに行って星座になる映画


???は???



いやいや、これは何かの比喩か、この人が極端に詩的な表現をしたかのどちらかだろう......と思ったが他のツイートを見ても



「キンプリはいいぞ…」


「キンプリは、いいぞ」


「キンプリはいいぞ〜」



との感想ばかりが並び要領を得ない。

「このままでは気になって就職活動に集中出来ない!」という事で幼なじみを誘って見に行く事にした。


この幼なじみ、頭がおかしいところはあるが、足立区生まれ足立区育ちとは思えない程聡明で賢い。キンプリに誘った際も、第一声は「ストーリーの予習していこう」であった。


そう、私達は全くキンプリの事を知らなかったのだ。

流石に設定くらいは把握しておかなければと思い、キンプリの公式サイトを見ると以下の様に書かれていた。


女児向けアーケードゲーム原作のアニメ「プリティーリズム」シリーズ。少女たちのストーリーは新シリーズ「プリパラ」へと継承され、一方でプリズムスタァを目指し切磋琢磨する少女たちを陰ながら支えてきた少年たちのサイドストーリーが劇場版になって帰ってきた!
シリーズ3年目「プリティーリズム・レインボーライブ」にて誕生したボーイズユニット「OVER THE RAINBOW」を中心に、熱い闘いの火蓋が、いま切られるー…



???ん???



全く頭に入ってこない。


この文章を3回読んでわかった事をまとめると「イケメンアイドルグループがライバルグループと戦う」という事になる。


なぜアイドルなのに戦うのか、そもそも 
プリズムスタってなんだよという疑問は解けないままだが、とりあえずチケット予約をする事にした。


しかしそこでまた問題が起きた。キンプリには「普通上映」と「応援上映」の2種類があるのだ。普通上映はいわゆる普通の上映である。しかし調べてみると応援上映は常軌を逸した上映だという事がわかった。



「コスプレ可」


「声援可」


サイリウム持ち込み可」


↑ここまではまだわかる


↓ここからが異次元


「黄色いバラ持ち込み可」


「デッキブラシ持ち込み可」


「劇場予告から応援可」



なぜ黄色いバラ?デッキブラシ?というか予告に声援を送る?なぜ?どんな風に?


謎は深まるばかりだが、余りにも気になり過ぎる応援上映。流石の私も、自分たちの様な素人が応援上映に行って良いのだろうかと決めかねていた。

しかし聡明で賢い幼なじみの「応援上映にしよっか」という一言で応援上映を観に行く事が決まった。



先にも書いた様に、彼女は頭がおかしいところがあるのだ。


twitterを中心に情報を集めているとサイリウムは必須であるという事がわかった。しかしこれまで二次元三次元問わずアイドルにハマった事の無い私と幼なじみはサイリウムを持っていなかった。


しかもこの場合のサイリウムはパキッと折って発光させるタイプのモノではなく、キンブレという様々な色が出せるペンライトの事を指していた。


キンブレは、安くない。そのため幼なじみは手ぶらで行く事にし、私は家の中で一番キンブレっぽいモノであるプリキュアの変身ステッキ(ステッキの詳細はtwitter参照)を持って行く事にした。


そうして心構え、準備共に不充分の状態でキンプリを観たのである。





結論から言うと、

私は 
プリズムの煌めきに負けて死んだそして頭のおかしい幼なじみはギリシャの格好で電車に乗ってハリウッドに行くシーンで号泣していた


映画の内容を簡潔に言うと、


ハグで全裸になった主人公がアイドルを目指すが、先輩は視力がマサイ族並みだったり、ドラゴンと竜巻に巻き込まれてぶっ倒れたり、100億円の借金を返済する為ハリウッドに人身売買されたりと色々大変!だけど大丈夫。主人公はプリズムの煌めきを秘めてるから…


というストーリーであった。



嘘ではない。盛ってもない。比喩でもない。紛れもない事実である。


ストーリーと応援上映の詳細については以下のブログが超絶わかりやすく、且つ正確に書いているのでこれを参照してほしい。
http://www.megaya.net/entry/2016/03/03/220442



もしもこの体験談を読んでキンプリに興味を持った人がいたら是非連絡してほしい。一緒に観に行きましょう。


というのも、私と幼なじみはプリズムの煌めきに心奪われ、帰りの電車でキンプリ4DXを観に行く事を決意するとともにAmazonでキンブレを2本ずつ購入したのだ(キンブレは一人1本では足りない。ましてやプリキュアステッキなどキンブレの前ではゴミに等しいのだ)。


キンプリは、シャブい。何度でも観れるし観たくなる。4DXを観に行ったら、また体験談としてまとめたいと思う。